なぜ?

 なぜ「大連立」か。という国民に投げかけられた大問題について考えています。もうひとつのなぜ、「厚木市職員の不祥事」、これについてもきちんと意見を述べたい。

 「大連立」は政界再編の可能性の一つで、先の参院選前からいろいろな可能性があるといわれていたことの延長線上であると言えるのではないでしょうか。自民党にも、民主党にも、路線的には解決しなければならない党内の対立・矛盾があるのは知られています。増税問題も、国際路線も、憲法問題も、ありとあらゆる問題が未解決のままなわけです。未解決であってもそれでも、政党に所属しているのはひとえに「選挙勝利のため」だと私は言えると思っています。
 とくに、小選挙区制はたった一人しか当選できない。公認は複数ということはありえないし、また候補者はどうしても選挙に勝つための政治主張になりがちだ。そこで、日本の国がどうあるべきかという全体的な路線を優先させていても選挙に負けたら何も変わらないから、路線問題を封印せざるをえなくなるのです。
 しかし、今の日本の状況を考えると、この将来をどうするのかという大問題にはいつまでも封印しておくわけにも行かない。そうした背景があるからこそ、連立やら再編やらという話に現実味があるのであろう。それぞれに党内は一筋縄ではいかないからだ。
 もちろん、大連立は方針として間違いだと私は思う。が常に、そういう可能性があることを今回あらためて教えられた気がします。

 -職員不祥事
 職員の不祥事については、きちんと意見を述べたい。いつも不祥事があるたびに議会では発言していますが、一言で言って「温情人事」があるかぎり、不祥事を生み出す「心のスキ」は生まれると思っています。市長選挙直後には不祥事が発覚しがちなのは、「温情」の対象が変わったりするためでもあるといえる。「そんな話が通用しているの?」と民間人は必ず思います。しかし、公式発言では絶対に認めないと思いますが、市役所では常識化されているのではないか。