あけましておめでとうございます

新年の駅頭からの訴えを、演説会告知ポスターに書かれた午後1時から行ってきましたが、早めに切り上げさせていただきました。演説終了とともに声をかけていただいた車椅子の男性、真っ先に「痩せましたね、胃でもやられましたか?」と。何期やってるの?と言われて5期です。と答えると「まあもういいよね。若い人に頑張ってもらえば」と進言されました。しばらく寒空の中お話をしていましたが、多くの人と接する楽しさは何よりの薬、元気を与えていただきます。

入院中も、実に多くの患者さんとお話をしてきました。今まで私は尿管結石などで数多くの入院経験がありますが、今回はおよそ2ヶ月の入院ということもあって何人もの方の退院を見送りました。手術をしてしばらくの外科病棟では、廊下を何往復もして歩いて、腸閉塞を防ごうとするのですが、患者同士が行き違ったり並んで歩いたり、ウォーキングストリートになっていて、意見交換、情報交換が盛んでした。長期間の重い病気の方、がんと戦いながら何度かの入院をされている方、検査で入院されて不安と戦う方、みな支えあい励ましあいして頑張りました。

病気を受け止め、受け入れ、戦うのは患者自身で、治療は医師との共同作業だと私は思うのです。患者の不安は、医療制度が改悪されるにつれて増すばかり、病院という施設の中でもそうした面に対するフォローは十分なされているとは言いがたい。だからこそ、支えあいをするのは人と人とのつながりからしか生まれてこないのです。今回の入院生活は医療のさまざまな問題も考えさせられましたし、高い授業料でしたが学ぶべき点は学んでこれたと思います。

新年にあたり、どうか皆様も、健康には十分留意され、希望をかなえられるような一年にしていけますように。今年もよろしくお願い申し上げます。