台風18号は去り

niginigi32013-09-17

 15日の日曜の豪雨、そして昨日16日の強風をもたらした台風18号は昨日の昼過ぎには関東東北方面に向かい列島縦断、とくに進路の北西方面に当たった京都や福井などに甚大な被害を与えました。厚木市内でもおもに雨による被害は、前回4月の豪雨と同様、地域によっては深刻な状況もあったといえます。議会でも多くの議員が豪雨対策については取り上げていますが、全国各地における長期的な安全対策のあり方そのものに関わる問題だと言えます。

 今日はちょっとベイスターズを応援に(対ヤクルト)。序盤、押し出しが2回もありしかも三線振り逃げをくらい、攻めてはホームの寸前とまでさえいかないあたりでのアウトも2回、4回までで7対1、ながらくスタジアムから遠ざかっていましたがせっかく来たのになんということか、お前らみんな二軍にいけーと叫んだかどうか(画像はなぜか7回の打席のバレンティン、このあと三振した)。盛り上がったのは打者一巡で猛攻した5回の裏、一気に5点を返したとき。みんな立ち上がって知らない者同士でもハイタッチ。この一体感。これが球場まで足を運ぶ意味、醍醐味ですな。

 応援する人達がいてこそ、成立する。前にも書いたけれど議会も同じ、支える人たちの力が必要なのです、というように書きました。とくにスポーツや芸術の分野では、どう考えても相当の資金が必要なはず、企業の余力がそこに投じられなければ、支えることは不可能でしょう。太っ腹の企業の協力なしに、ゆとりある人材の育成はたちゆかなくなるのではないか、と。

 この分野を安上がりにすまそうとすることは、国家としての死滅を準備しているに等しい。誰が見てもわかる話ではないか。




■環境教育常任委員会

 陳情の審査を控室にて傍聴、内容を拝聴しておりました。ここの委員会に懸案が集中している。態度表明だけならば本会議採決前の意見表明(討論)で示せるが、それで事が足りると考えるべきであろうか。

○陳情第7号  金田地区への新ごみ中間処理施設建設(計画)に反対する陳情
○陳情第10号 厚木市の下水道使用料改定に反対する陳情
○陳情第14号 「(仮称)健康こどもの森」整備事業に関する説明会の開催と計画の見直しを求める陳情
○陳情第18号 厚木市下水道使用料の値上げに反対する陳情

 ううむ。それぞれ重いテーマ。市長の政治姿勢の根幹に関わる問題であることは明白でしょう。

 ごみの中間処理施設については、行政最大級の誠意とあらゆる努力を傾注しなければクリアできません。求められるのはその覚悟であって、これは部署が移り変わることのある職員個々には重責過ぎます。そこのあたりの緊張感をトップがどのくらい理解しているか、という点が問題なのです。行政も議会も認識すべきは、署名に応じた人数が多い少ないが焦点ではないということ、たとえ一人であってもその訴えが正論なのかどうかで判断するのが言論の府の仕事。のはず。

 下水道については、使用料の料金改定に当たり、聴いていてやはり事前審査との線引きの難しさを感じました。陳情者は、ここで止めなければ議案になってしまう、議案になる前に手を打とうとした、ということでこれは問題というわけにもいかなかろう。が、議会としては、長の執行権は侵せない。議会の議決権を軽視するなという議会が、執行権を成約してはならない、というのは二元代表制の基本ルールで万全という自信はありませんが、これはきちんと機能しさえすれば地方政治にとっては良い仕組みであるでしょう。

 議論の中身は参考になりましたので、担当に以下を求めてあります。今後、議論を深めるために活用したいと思っています。

<担当に求めたもの>
1、下水道の施設整備に係る市債の利払いと、元金償還の予定を、現行のままの料金体系を想定した場合で試算はしているか。また、公共下水分について、なんらかの特例等は存在しないか(返済方法等)。

2、平成19年度からの職員給与費は、どのように推移したか。また、公共下水道事業の会計に算定される職員給与費の対象はどのように判断されるのか。

3、相模川流域下水道の維持管理費負担金の近年の実態と、今後の見通しは。

4、電気料金の上昇分は、どのように見込んでいるか。維持管理費負担増への影響度合いはどのくらいか。

5、一般管理費の内訳別詳細では、伸び率が高いものの順に並べた場合、どのようになっているか。

 
 当面のある形の中で解決する道を考えるのは引かれたレールの上を間違いなく運転する公務員の得意分野、であるならば、こちらは政治の分野として、当面ある形の中だけで解決できないとすればどういう改革が必要なのかを導き出すのが仕事、着眼点が行政職と同様ならばたしかに議会は行政の補完物にすぎず、人数も少数で事足りるでしょう。政治の本来の仕事は、公務員に解決できない問題を解決すること。違ったでしょうか?